権威医療、権威医学、権威栄養学を斬る!

タイトル通り、権威の標榜する偽物の医療、医学、栄養学を糾弾するブログである。権威主義者には耐えがたい内容なので、お引き取り願うしかないだろう。

がんと低酸素誘導因子(HIF-1)とがんのただならぬ関係

低酸素誘導因子(HIF-1)という転写因子がある。

転写因子とは特定のDNAの情報を、

たんぱく質に変換する作用を

もつもののことをいう。

これは、ある種のたんぱく質で、

細胞内に存在する。

 

細胞内にふつうに酸素があれば

低酸素誘導因子は分解される運命にあるが、

低酸素だと

低酸素誘導因子は

細胞の核内に侵入し

発がんに関与する

あるいはがんの増殖に関与する

遺伝子に作用して

発がんおよびがん増殖の

プログラムを推し進める。

 

ただ、この説明だと

さっぱりわからないだろう。

 

細胞が低酸素になるって、

どういうことだ?

 

そう思うのが普通だろう。

 

思わない人は、

問題意識を持てないタイプの人である。

 

さて、細胞が低酸素になるということは、

具体的にどういうことなのか?

 

少し考えればわかる。

 

細胞が低酸素になるということは、

酸素を利用しない代謝を行っているということである。

 

すなわち嫌気的解糖を行っているということである。

 

嫌気的解糖の始まりは

ブドウ糖の取り込みになる。

 

すなわち、

過剰な糖質を摂取していれば、

細胞は仕方なく

嫌気的解糖作用で

エネルギー産生を行うしかない。

 

嫌気的解糖作用は

酸素を利用しないし

酸素を細胞内に取り込まない

したがって細胞内は

当たり前だが、

低酸素になる。

 

低酸素誘導因子が

細胞内の低酸素をもとに

核内に侵入し

発がんおよび

がんの増殖に寄与する

影響を遺伝子レベルで

引き起こすことになるのである。

 

簡単にいえば、

糖質ばかり食べて

嫌気的解糖作用を

亢進させていると

細胞内が低酸素状態になり

低酸素誘導因子が

がん細胞を育み

育んだがん細胞をさらなる増殖に導くということである。

 

ちなみに、低酸素状態で

低酸素誘導因子は

がんのすべての面でのサポートを

するが、

がんになってしまったら、

細胞内に酸素があろうが

なかろうが、

細胞内が高酸素だろうが

低酸素だろうが、

無関係に、

核内に侵入し、

がんの増殖のための

すべてのフリーハンドを

駆使するのである。

 

鳥類は高血糖維持型の生物である!

前回は、鳥類にとっての最悪のリスクは

体重の増、すなわち脂肪酸合成の亢進、

インスリン機能の亢進であることを書いた。

 

なぜか?

 

1.体重増で飛べなくなり、狩りができなくなり

 ほかの動物から襲われた時に逃げることができなくなること

 

2.飛ぶときに利用する骨格筋(速筋)の周囲に

 脂肪がつくと骨格筋の機能が著しく低下し

 飛べなくなる

 

さて、鳥類は早い話が瞬発力の生き物である。

たとえば、渡り鳥のように長時間、長距離を渡る鳥類も

瞬発力(速筋)の生き物である。

 

鳥類はカラスであっても、

渡り鳥であっても、

飛び立つときの瞬発力が重要になる。

 

飛び立つことができれば、

上昇気流や

高層の気流を利用して

羽の角度を変える程度で、

長時間、長距離飛行が可能になる。

 

鳥類には、

視覚、あるいはその他の感覚で

気流を読むことができるのである。

 

飛び立つときの速筋は、

ブドウ糖を利用する。

鳥類の高血糖は速筋においての

ブドウ糖の供給を十分にさせたり

速筋のグリコーゲンが欠乏した時に

大いに役立ち機能する。

 

だから、鳥類には、

高血糖を抑制するような作用は

ほとんどない。

 

したがって、

哺乳類に特徴的な

インスリンによる

血糖の取り込みもほとんどないし

ヒトでよくみられる

臓器の上皮細胞で

血糖を取り込むようなこともない。

GLUT1らしきものが

はっきり見当たらない。

 

だから、鳥類は肥満しないし、

野生の鳥類にはがんはほとんど見当たらない。

 

臓器の上皮細胞で

嫌気的解糖作用の亢進がないのである。

 

ヒトからみると

肥満もない、

がんの発症もない、

インスリンの作用もほとんどない。

 

うらやましい限りの鳥類の体質なのである。

 

 

 

鳥類を知ることでヒト(哺乳類)の疾患を考えてみよう!

鳥類の生命線はまさに飛ぶことである。

飛ぶことさえできれば、

餌にありつけるし、

飢え死にしない。

(飛べない鳥類、鶏やダチョウやペンギンは除く)

 

その鳥類にとっての一番のリスクは

飛べなくなることである。

 

すなわち、それ体重増と

骨格筋の周囲に脂肪が蓄積することである。

 

体重増は鳥類を飛べなくする。

骨格筋の周囲に脂肪が発達すると

飛ぶときの羽の動きにブレーキがかかる。

 

したがって、鳥類は、

インスリンの作用が哺乳類よりはるかに脆弱である。

 

鳥類の血糖値は300前後であるが、

300を超えてもヒトで言う追加インスリンの働きが

ほとんどないに等しい。

 

だから、血糖値が上昇しても

追加インスリンによる脂肪酸の合成の亢進はほとんどないに等しい。

 

だから鳥類には肥満がない。

 

脂肪は皮に多少見られるくらいで

哺乳類で言うバラ肉みたいな部位はみあたらない。

 

300前後の血糖値はグルカゴンのような

ホルモンで維持されているようである。

 

簡単にいえば、

高血糖維持型の動物が

鳥類ということである。

 

では、われわれヒト(哺乳類)は、

どうだろう?

 

ヒトの場合、血糖値が90を超えると

追加インスリン分泌が始まるといわれており、

 

このインスリンの主な目的は

飢餓に対する備えとして

備蓄されるだろう脂質の合成である。

 

血糖値が下がるのは

現象として下がっているだけで、

インスリン自体が

血糖値を下げるためのホルモンであるという

理解は大きな間違いである。

 

ヒトやその他の哺乳類は

蝙蝠以外は飛ばないし飛べない。

 

したがって、

鳥類のように重力との戦いを強いられない。

 

ようするに、

無尽蔵に脂肪酸合成を楽しめるのである。

 

二本足で立つ、

あるいは四本足で立つ、

 

あなたがもし通常50キロの体重なら、

その倍の100キロくらいの体重になっても

二本足で立てるだろう。

 

しかし、鳥類の場合、

体重の増加は死を意味する。

 

さて、本題については

 

後日に書こう。

糖質を食べても肥満しない人の機序は、そのままがん発症、がん患者の機序に繋がる!

糖質を摂取すると、血糖値が上昇し、

やがて、追加インスリンが分泌され、

余剰な血液中のブドウ糖が取り込まれ

脂肪酸合成に導かれ、

中性脂肪が増加し肥満する。

 

しかし、すべての人が

このように肥満に導かれるわけではない。

 

糖質を食べても肥満しない人がいる。

このタイプの人は、

追加インスリンの分泌が脆弱で、

細胞でのブドウ糖の取り込みが亢進するタイプの人である。

 

細胞といっても通常は

臓器の上皮細胞でブドウ糖が取り込まれる。

この場合GLUT1が作用し、

血液中にぶどう糖があれば、

どんどんブドウ糖を取り込む。

この取り込みはインスリンの作用とリンクしていない。

 

この場合、

臓器の上皮細胞では

ブドウ糖を取り込み

嫌気的解糖作用が起き

その結果乳酸が分泌される。

 

この乳酸は、

細胞を酸性に傾けるが

多くは血液中に放たれ

血液中の乳酸濃度を上昇させる。

 

この場合、

乳酸濃度は、

血液を酸性に傾けるリスクを含んでいる。

 

これを回避しようと

酸塩基平衡作用も機能するが、

それより、

肝臓が乳酸を取り込み

糖新生を亢進させ、

血液中にブドウ糖を供給する。

 

その結果、血糖値が上昇し、

その上昇した分の血糖が、

再度、臓器の上皮細胞に取り込まれ

嫌気的解糖作用に利用され

乳酸分泌に至る。

 

実際問題、

臓器の上皮細胞で、

嫌気的解糖作用で

ATP 2分子、発生しているが、

事実上、これはエネルギー産生に

利用されず、

ペントースリン酸回路

核酸合成、脂肪酸合成などの

同化作用的なエネルギー産生に利用されている。

 

一方、肝臓の乳酸由来の糖申請では、

ATP 6分子 糖新生という同化作用で

失っている。

 

糖質を食うが、

痩せている人は、

糖質を食べても

まったくエネルギーにできずに

エネルギーを消失ばかりしている。

 

やせていて糖質が好きな人の

口癖は、だるい、疲れた、腹減った

である。

 

結局は糖質摂取によるエネルギー産生が行われず、

ただひたすらATPを失っているのである。

 

この機序は、

がん患者の機序と

そう大きくは変わらない。

 

ブドウ糖の取り込み度が、

著しく亢進するだけの話である。

 

日本人の場合、

痩せていて糖質をたくさん食べる人に

一番がん患者が多いが、

その理由もこの記事で簡単に理解できるだろう。

糖質を摂取しても肥満しない人

糖質を摂取しても

肥満しない人の特徴は、

まず、同化ホルモンであるインスリンの

追加分泌が脆弱であることがあげられる。

 

ようするに、

糖質を摂取したときに

インスリンの分泌が旺盛な人は、

肥満しやすい。

 

そうでない人は、

肥満しにくいと考えていいだろう。

 

では、

糖質を摂取して、

血糖値を上昇させたが

その血液中の有り余る

ブドウ糖はどこへ行くのか?

 

ほとんどが、

臓器の上皮細胞の解糖系で

処理されることになる。

 

そして、

臓器の上皮細胞では

とくに仕事をするわけではないので、

解糖系のう回路的回路のペントースリン酸回路で、

核酸合成、脂肪酸合成等に

寄与する。

 

結果的に臓器の上皮細胞の

次なる分裂に寄与することになる。

 

ただ、

この上皮細胞の次なる分裂は

そもそも

想定外のもので、

 

結果的に

 

不必要な細胞分裂になるのである。

 

これを中長期に

繰り返すと以下の機序で、

がん発症に至る場合が多い。

 

糖質摂取→血糖値上昇→インスリン不足

       →臓器の上皮細胞→ブドウ糖の取り込み

         →解糖作用(ペントースリン酸回路

          →不必要な次なる細胞分裂の亢進

           →がんの育み

 

では、次回はもっと詳しく

説明しよう。

 

 

 

 

代謝とは何か?(同化と異化)

代謝とは一般的に

同化と異化のことを総じて表す言葉だが、

同化と異化ではまったく違う作用だが

代謝という言葉が一人歩きして、

あいまいに使われている。

 

異化は、複雑なものを分解して

エネルギー産生を行う

 

たとえば、

解糖作用や

ミトコンドリア内のエネルギー産生等が

わかりやすいだろう。

 

同化は、

単純なものから

複雑なものを合成する。

その場合、

エネルギーは奪われる。

 

たとえば、

糖質を摂取し、

その結果、

血糖値が上昇して、

追加インスリンが分泌して、

ブドウ糖がインスリンとからみ

最終的に中性脂肪になる流れ等が

同化と理解していいだろう。

 

食べた物を、

エネルギーにするのが

異化であり、

食べた物を

体内で蓄積するのが

同化と理解していいだろう。

 

通常、糖質摂取すると

すでに述べたように

同化作用が働き

脂肪酸合成の結果

肥満する。

 

このときに重要な役割を

するのが糖質とインスリンである。

 

ただ、中には、

糖質を摂取しても

肥満しない人がいる。

 

この人は、

いったいぜんたいどうなっているのか?

 

そのことは、

次回に説明する。

 

 

 

「低糖質・低インスリン・高ケトン・活性酸素フリー」

というキーワードが何を意味するか?

 

 

産婦人科医の宗田先生によれば、

胎児や新生児の血中においての

血糖値が35と極めて低いこと、

そして、

胎児や新生児の血中ケトン体濃度が

ひじょうに高い状態にあって、

ひじょうに安定していること。

 

一方、

妊婦も糖質制限をやらなくても

胎児や新生児同様、

高ケトン状態にあること。

 

さらに、妊婦が糖質制限を行えば、

高血糖が抑制され

さらなる高ケトンになること。

 

これらの事実を検証し、

考察すると。

 

 

妊娠糖尿病の謎が、

胎児から妊婦への

「糖質を摂取するな!」

「高くするのは、

血糖値ではなく

ケトン体濃度である!」

という強いメッセージであることを

理解すれば、

妊娠糖尿病の謎は、

氷解すると思われます。

 

事実、妊娠糖尿病の妊婦が

徹底した糖質制限を行えば、

安全で安心な出産が可能になることを、

宗田先生がご自身のクリニックの実績で、

証明済みです。

 

 

 

 

さらに、

「つわり」も

胎児から妊婦への同様の

「糖質を摂取してくれるな!」

「妊婦の血糖値は上昇させないでくれ!」

「ケトン体濃度を高めてくれ!」

という熱いメッセージであることを理解すれば、

「つわり」の謎も簡単に氷解すると思われます。

 

ようするに

「つわり」は、

妊婦の血液中の

ブドウ糖濃度を上昇させず、

ケトン体を上昇させる」為の

仕掛けだったという理解で

論理的整合性は得られると

思われます。

 

それらを総合し俯瞰して洞察を進めると、

 

糖質を摂取し、

血糖値を上昇させる愚かな母親への

胎児による

この熱きメッセージの本質と目的は何か?

について深く考えざる負えません。

 

それは、

妊婦におけるあるべき姿が、

「高ケトン、低糖質、低インスリン、活性酸素フリー」

というキーワードに収れんされる。

あるいは、

導き出されるのではないか?

と私は思うのであります。

 

さらには、

妊娠糖尿病になる妊婦や

つわりがある妊婦への

胎児からの強いメッセージや叫びは、

ある種の、

人類全体の普遍的な食のあり方、

あるべき姿を示すものだと考えられるでしょう!

 

大げさに言えば

これは、

創造主のメッセージなのかもしれません。

 

創造主の代理人が胎児なのであります。

 

 

言葉を変えれば、

胎児、新生児、妊婦に限らず、

全人類の普遍的な真理として、

低インスリン(低糖質&高ケトン)が

ATP 130分子のエネルギーをゲットし

さらには、それらは、

活性酸素醸造を最低限に抑制する事実。

 

そして、

高インスリン(高糖質&低ケトン)が、

新井先生の言う、活性酸素の発生で、

細胞の傷害、炎症の惹起(動脈硬化)を促進する点を

肝に銘じておかなければなりません。

 

それらを理解したら、

次には、

胎児において、

血糖値35と高ケトンを維持し安定しているのか?

なぜ、この状態を望むのか?

そこに迫らなければなりません。

 

 

それは、

母体においての胎児が

その黎明期において、

万が一、

悪しき高インスリン(高糖質)状況下におかれた場合、

この悪しき高インスリン由来の活性酸素のシャワーを

胎児が不幸にも浴びるリスクが増加し、

その場合、

悲しいかなその胎児において、

活性酸素が変異原として作用し、

奇形児、先天性疾患発症のリスクを

著しく増大させる可能性があると思われるからです。

 

それらの災いを回避する為の策が、

胎児における

「血糖値35と高ケトン」、

そして

「インスリン・フリー&活性酸素フリー」

の条件になると思われます。

 

 

 

したがって、

 

奇形出産、

巨大児、

先天性疾患、

難産等を

徹底的に

排除する為に

妊婦は高ケトンの保持。

さらには、

高血糖の排除、

低インスリン、

活性酸素フリーの状態にあらねばならぬ。

という結論が導きだされるハズです。

 

 

そうすることで、

胎児は高ケトンと血糖値35を安定的に維持し、

高インスリンによる活性酸素の災いから

可能な限り離れようとしているのだと

私は洞察するのであります。

 

これで、胎児の災いの元凶である

f:id:hinapeepapy:20170210112843p:plain

活性酸素のシャワーを

徹底的に回避できるのではないでしょうか?

 

ご存知のように、

細胞が若ければ若いほど、

活性酸素のような変異原に対する感受性は強く、

その影響力は成人とは比べ物にならない

ものとなると思われます。

 

したがって、

 

生命の黎明期の理想状態である

(高ケトン、低糖質、低インスリン、活性酸素フリー)が、

生命の本質的なあるべき姿を示していると

思うのは私だけではないと思います。

 

「低糖質・低インスリン・高ケトン・活性酸素フリー」が、

 

私は僭越ながら新井先生や宗田先生の知恵を拝借して、

以上の説を立ててみました。

 

「低糖質・低インスリン・高ケトン・活性酸素フリー」

というキーワードが、

「人類」を「本来のあるべき健康に満ちた人類」に回帰させる

重要なキーワードになると確信しています。