がんとは何か? それは、嫌気的解糖作用の亢進である。
がんの正体に最初に迫った人物は、
ドイツのオットー・ウォーバーグである。
1920年代に、
彼はがん患者、
がん細胞について
研究した。
そして、
ある一つの結論を導き出した。
「がん細胞は、酸素があるのに、
酸素を用いず、
嫌気的解糖作用を引き起こし、
通常細胞より遥かに多く糖を代謝し、
細胞分裂が盛んに行われ、
その結果、乳酸を分泌している。」
(嫌気的解糖作用の亢進)
という発見をしたのであった。
この結論は今でも変わらない。
さらに、彼は以下のように付け加えた。
「癌細胞におけるミトコンドリアは、
ほとんど活動していない。」
さらに、彼は、
がん患者の特徴について、
以下のように結論付けた。
①低体温である。
②体質が弱酸性に傾いている。
③高血糖である。
以上の特徴も発見したようである。
この時に、
なぜ、
がん細胞が嫌気的解糖作用の亢進を起こすのか?
ということについて彼は特に、
言及していないようだが、
単純に考えればわかる。
それは、簡単だ、
糖質の過剰な摂取が、
細胞質の解糖系の亢進を促したのである。
その続きは、次回に書く。